東北スマートアグリカルチャー研究会 会長
東北大学 総長特別補佐（震災復興推進担当）
東北大学大学院 農学研究科
附属複合生態フィールド教育研究センター長
東北復興農学センター 副センター長
教授
中井 裕 先生
東日本大震災を契機に、東北の農林水産業とITは、今までにない「急接近」を果たしました。
日本の国内の農業だけを見ると、GDPに占める割合では約1％に過ぎません。家族経営で、少子高齢化地域で営まれる、というイメージが定着していると思います。しかし、世界的に見れば、中長期的に食料事情は逼迫すると言われており、途上国の経済成長による富裕層の増大も、世界の食料事情に大きく影響を与えつつあります。
一方ITでは、日本のIT産業の中心地は依然として東京でしょう。東北をはじめ、地方のIT企業は、中央の下請けに回ることが多いと思われます。しかし、地域に本拠地があればこそ、システム開発のスピードと効率を最大限発揮することができます。
東北の農業とITの出会い、その急接近による相乗効果により、東北のIT産業の発展と、農業の成長産業化が、この「スマートアグリ支援サービス」に期待できると思います。
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